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関西で甲状腺の病院をお探しの方へ

甲状腺の病気は決してめずらしいものではありませんが、専門的に診療している医療機関は地域によって限られています。このページでは、兵庫県や関西で甲状腺の診療を受けられる病院・クリニックをお探しの方に向けて、施設を選ぶときの考え方と、当院(兵庫県西宮市・阪急西宮北口駅から徒歩約2分)への通院について説明します。

  • 甲状腺の血液検査や超音波検査に対応しているか、結果をいつ聞けるかは医療機関によって異なり、通院の回数も変わります
  • 西宮北口駅は阪急神戸線と今津線が接続する特急停車駅で、大阪・神戸・宝塚の各方面から乗り換えなしで来られます
  • 当院では甲状腺の血液検査を院内で行っており、採血後約1時間で結果をご説明します。結果を聞くために再度ご来院いただく必要はありません

甲状腺を診てもらう病院・クリニックの選び方

甲状腺の不調は、まず内分泌内科・甲状腺内科が主な相談先になります。どの科を受診すればよいかは、甲状腺の不調は何科を受診すればよいかでくわしく説明しています。

そのうえで、甲状腺の診療では次の3つが、医療機関によって違いの出やすい部分です。

  • 甲状腺の血液検査の結果をいつ聞けるか。院内で測定する医療機関と、外部の検査機関へ委託する医療機関があり、結果説明までの期間や受診の回数は異なります。受診前に確認しておくと安心です
  • 甲状腺の超音波検査(エコー)を行っているか。甲状腺の腫れやしこりの評価には超音波検査が使われます
  • 診断がついた後、通い続けられるか。甲状腺の病気は、薬の量を調整しながら長くお付き合いすることが多いため、通いやすさも判断材料になります

一般内科・甲状腺の専門診療所・専門病院の違い

甲状腺を診てもらえる場所は、大きく3つに分かれます。以下はおおまかな役割の違いです。実際に受けられる検査や治療は医療機関ごとに異なるため、受診前にご確認ください。

  • 一般内科:TSH・FT4などの血液検査を受けられることがあります。健診で指摘された数値を確認する、最初の相談先の一つです
  • 甲状腺を専門に診ている診療所:血液検査と超音波検査を組み合わせた診断、薬の調整、経過観察を行っている施設があります。当院もこの区分にあたります
  • 甲状腺の専門病院:穿刺吸引細胞診などの精密検査や、アイソトープ治療・手術などに対応している施設があります。対応できる範囲は病院によって異なります

当院では、細胞診やアイソトープ治療、手術が必要と判断される場合は、専門病院へご紹介しています。一方、診断がつき、薬の量が決まった後の経過観察は、通いやすい場所で続けられることが少なくありません。現在どのような検査・治療が必要かは、診察のうえでお伝えします。

「日本甲状腺学会 認定専門医施設」という目安

日本甲状腺学会は、甲状腺疾患の診療について一定の基準を満たした医師を認定専門医、施設を認定専門医施設として認定しており、その名簿を一般向けに公開しています。

2026年8月時点で、この名簿の近畿ブロックに掲載されている認定専門医施設は41施設です。内訳は大阪府18、兵庫県11、京都府8、奈良県3、和歌山県1で、滋賀県は0施設です(大学病院や総合病院を含んだ数です)。関西のなかでも府県によって数に幅があり、お住まいの市に必ずしもあるとは限りません。なお、滋賀県にも認定専門医は在籍しており、医師の名簿は施設の名簿とは分かれています。名簿は学会のページで随時更新されていますので、通いやすい場所をお探しの際にご覧ください。

当院は、この名簿に掲載されている認定専門医施設です。お住まいの地域に別の認定施設がある場合は、そちらにご相談いただくのもひとつの方法です。

認定専門医・認定専門医施設の名簿は、受診先を探すときの一つの目安です。実際に選ぶ際は、対応している検査・治療、必要なときの紹介体制、通いやすさなどもあわせてご確認ください。

西宮北口駅の交通の特徴

当院がある西宮北口駅は、阪急神戸線と阪急今津線が接続し、神戸線の特急が停車する駅です。大阪梅田・神戸三宮・宝塚の各駅から、乗り換えなしで来院できます。

クリニックは、西宮北口駅の北改札口から北西出口を出て徒歩約2分です。駅からの道順の写真は、アクセスのページに掲載しています。

大阪・神戸・宝塚・尼崎・伊丹・芦屋から西宮北口駅までの所要時間

阪急電車での所要時間の目安(2026年8月時点)
出発駅 経路 所要時間の目安
阪急大阪梅田 神戸線・特急利用・乗り換えなし 約12〜13分
阪急神戸三宮 神戸線・特急利用・乗り換えなし 約14〜15分
阪急宝塚 今津線・乗り換えなし 約14分
阪急塚口(尼崎市) 神戸線・乗り換えなし 約5分
阪急芦屋川(芦屋市) 神戸線・乗り換えなし 約6分
阪急伊丹 伊丹線・塚口で乗り換え 約13〜14分

所要時間は、日中の代表的な経路の目安です。大阪梅田・神戸三宮は特急を利用した場合の乗車時間で、伊丹は塚口駅での乗り換えの待ち時間を含みます。時間帯、列車の種別、乗り換えの時間、ダイヤ改正によって変わります。

大阪方面から:阪急神戸線の特急で、大阪梅田駅から西宮北口駅まで乗り換えなしで来られます。十三駅で乗り換えれば、京都線・宝塚線の沿線からも一度の乗り換えで着きます。

神戸方面から:神戸三宮駅から阪急神戸線で乗り換えなしです。六甲・岡本・御影の各駅からも同じ路線で来られます。

宝塚・今津線沿線から:宝塚駅から阪急今津線で乗り換えなしです。門戸厄神・甲東園・仁川・小林・逆瀬川・宝塚南口の各駅からも、そのまま西宮北口駅に着きます。宝塚方面からの今津線は西宮北口駅が終点のため、神戸線への乗り換えは必要ありません。

尼崎・伊丹・芦屋方面から:阪急神戸線の塚口駅(尼崎市)からは乗り換えなしで数分です。伊丹市内からは、阪急伊丹駅から伊丹線で塚口駅に出て、神戸線に乗り換える経路になります。芦屋市内からは、阪急芦屋川駅から神戸線で乗り換えなしです。

JR・阪神電車をご利用の場合:西宮北口駅は阪急の駅のため、JR・阪神からは乗り換えが必要です。JR西宮駅・阪神西宮駅からは、西宮北口方面の阪神バスをご利用いただけます。ほかの駅からお越しの場合は経路がいくつかありますので、ご利用日の時刻とあわせて各交通機関の経路検索でご確認ください。

お車の場合:当院に専用駐車場はありません。東側に有料のコインパーキングがありますが、満車のことも多いため、電車でのご来院をおすすめしています。周辺の道路は一方通行が多いため、アクセスのページの地図をご確認ください。

当院で行っている検査と、専門病院へご紹介する場合

当院では、初診時に問診と診察を行い、必要に応じて当日に血液検査と超音波検査を行います。

  • 血液検査:TSH・FT4・FT3と甲状腺の自己抗体(TPOAb・TgAb・TRAb)を院内で測定しており、採血後約1時間で結果をご説明します
  • 超音波検査(エコー):甲状腺の大きさや腫れ、しこりの有無、内部の状態を確認します。痛みはなく、所要時間は約15分です

一方で、しこりの性質を調べる穿刺吸引細胞診や、アイソトープ治療、手術は当院では行っていません。これらが必要と判断される場合は、甲状腺疾患の専門病院である隈病院をご紹介しています。院長・窪田純久は、以前、隈病院で長年にわたり甲状腺疾患の診療にあたっていました。

診察の際には、当院で行える検査・治療と、専門病院での検査や治療が適切と考えられる場合について、その場でご説明します。

診断のあとも通い続けられるか

通院先を選ぶときに考えておいていただきたいのは、甲状腺の病気の多くが、一度の受診で終わらないという点です。

バセドウ病では、抗甲状腺薬の量を調整しながら治療を続け、薬を中止できるかどうかを検査で確かめていきます。橋本病で甲状腺のはたらきが弱くなっている場合は、甲状腺ホルモン剤を続けながら、量が適切かどうかを定期的に確認します。甲状腺結節(しこり)は多くが良性で、結節の大きさや超音波所見に応じて、必要な間隔で変化を確認します。いずれも、検査の結果を見ながら少しずつ調整していく診療です。

そのため、最初に診断をつける段階と、その後の経過をみる段階とで、通う場所を分けて考えることもできます。診断と治療方針の決定は専門的に診ている施設で受け、状態が落ち着いた後の処方や採血はお近くの医療機関で、という形をとられる方もいらっしゃいます。受け入れの可否は医療機関によって異なりますので、かかりつけの先生ともご相談ください。

遠方から通われる方へ

市外・県外から通われる方にとって、通院の回数と1回あたりの時間は現実的な問題です。当院では、次のような形で診療しています。

血液検査と超音波検査は、必要に応じて初診当日に行い、その日のうちに結果をご説明します。検査結果を聞くためだけに、あらためてご来院いただく必要はありません。

初診の日は、受付・問診票のご記入のあとに診察を行い、検査が必要な場合は採血と超音波検査を受けていただきます。血液検査の結果が出るまでお待ちいただき、あらためて結果をご説明して会計となります。血液検査の結果は、採血後約1時間でご説明しています。全体の診療時間は、診察の待ち時間や行う検査にも左右されますが、おおよそ2時間以内には終了します。初診の流れとお持ちいただくものは、受診案内に詳しく載せています。

通院の間隔は、病状によって異なります。薬の量を決めていく時期は短い間隔での確認が必要になりますが、状態が安定してくると、間隔をあけて経過をみることが可能です。どのくらいの間隔になるかは、診察のうえでご相談します。

かかりつけの先生がいる場合も受診していただけます。普段の体調管理は地元の先生に、甲状腺の検査と薬の調整は当院で、という形で通われている方もいらっしゃいます。ご希望があれば、検査結果や治療の経過をお手紙でお伝えします。

院長について

院長・窪田純久は、甲状腺の専門診療に30年以上たずさわってきました。神戸の甲状腺専門病院である隈病院に約18年間勤め、副院長を務めたのち、2012年に西宮でくぼたクリニックを開院しています。

日本甲状腺学会では、「バセドウ病治療ガイドライン2019」をはじめ、甲状腺眼症・甲状腺結節など複数の診療ガイドラインの作成委員を務めてきました。また、甲状腺を専門としない医師に向けた専門書『やさしく解説 甲状腺疾患の診断と治療』(南江堂)を執筆しています。

  • 経歴・所属学会などは医師紹介をご覧ください
  • 院長自身による日本語の解説をつけた英文論文18編も掲載しています

甲状腺の主な病気

甲状腺は、のどぼとけの下にある小さな臓器で、全身の代謝を調節するホルモンをつくっています。はたらきが強くなる病気、弱くなる病気、しこりができる病気があり、それぞれ検査の進め方と治療が異なります。

  • バセドウ病:甲状腺のはたらきが強くなる代表的な病気です。動悸、汗をかきやすい、体重が減る、手のふるえなどの症状が現れます
  • 橋本病(慢性甲状腺炎):甲状腺に慢性の炎症が起こる病気です。多くの方は甲状腺のはたらきが保たれますが、低下した場合には、だるさ、むくみ、寒がりなどの症状が現れます
  • 甲状腺結節(しこり):甲状腺にできるしこりです。多くは良性で、超音波検査で経過をみていきます
  • 亜急性甲状腺炎:甲状腺に炎症が起こり、首の前の痛みと発熱がみられる病気です。一時的に甲状腺ホルモンが血液中に漏れ出します
  • 無痛性甲状腺炎:甲状腺に蓄えられていたホルモンが一時的に血液中へ漏れ出る病気です。首の痛みはなく、出産後などをきっかけに起こることがあります
  • プランマー病:甲状腺の一部が自律的にホルモンをつくるようになり、甲状腺のはたらきが強くなる病気です
  • 甲状腺がんの手術後:手術後の甲状腺機能を確認し、必要な方には甲状腺ホルモン剤を調整しながら、再発についても経過をみます
  • 妊娠と甲状腺:妊娠を希望される時期や妊娠中は、目標とする甲状腺機能の範囲や使える薬が変わります

症状から探す場合はだるい・疲れやすいのは甲状腺?を、健康診断でTSHの異常を指摘された場合は健診でTSHの異常を指摘された方へをご覧ください。病気の一覧は甲状腺疾患についてにまとめています。

よくあるご質問

西宮市外・兵庫県外からでも受診できますか
はい。当院には、神戸・宝塚・伊丹・尼崎・大阪など近畿一円から通っていただいています。西宮北口駅は阪急神戸線と今津線が接続する駅で、大阪・神戸・宝塚の各方面から乗り換えなしで来られます。

紹介状は必要ですか
紹介状がなくても受診していただけます。お持ちの場合は、これまでの経過や治療の内容がわかり、診療を進めやすくなります。ほかの医療機関で受けた血液検査や超音波検査の結果、健康診断の結果票をお持ちいただくだけでも参考になります。転院の際のお薬や持ち物については他院にかかっている方・転院をお考えの方へをご覧ください。

かかりつけの先生がいますが、併せて受診できますか
はい。甲状腺の検査と薬の調整のみを当院で行い、普段の診療は地元の先生に続けていただく形も可能です。ご希望に応じて、検査結果や経過をお手紙でお伝えします。

検査結果はその日にわかりますか
甲状腺の血液検査は院内で行っており、当日に結果をご説明します。超音波検査も当日に行い、その場で結果をお伝えします。

細胞診や手術が必要になったら、どうなりますか
穿刺吸引細胞診・アイソトープ治療・手術は当院では行っていないため、必要と判断される場合は隈病院をご紹介しています。

どのくらいの間隔で通うことになりますか
病状によって異なります。薬の量を調整している時期は短い間隔での確認が必要ですが、状態が安定してくると間隔をあけて経過をみることが可能です。

初診の日は、どのくらい時間がかかりますか
検査を行った場合は、結果が出るまでお待ちいただきます。血液検査の結果は、採血後約1時間でご説明しています。全体の診療時間は、診察の待ち時間や行う検査にも左右されますが、おおよそ2時間以内には終了します。初診の流れは受診案内をご覧ください。

駐車場はありますか
当院に専用駐車場はありません。東側に有料のコインパーキングがありますが、満車のことも多いため、電車でのご来院をおすすめしています。周辺の道路は一方通行が多いため、お車の場合はアクセスのページの地図をご確認ください。

予約は必要ですか
当院は完全予約制です。お電話(0798-66-2233)でご予約をお願いしています。曜日ごとの受付時間は診療時間・受付時間をご覧ください。

受診について

次のような場合は、当院を含め、甲状腺を診療している医療機関へご相談ください。

  • 健康診断や人間ドックで、甲状腺の検査や首のしこりについて指摘された
  • 甲状腺の病気で治療中だが、転居や転勤で通院先を探している
  • 甲状腺の治療を受けているが、通院先が遠く、通い続けることが負担になっている
  • 妊娠を希望している、または妊娠中の甲状腺機能について相談したい

当院は完全予約制です。ご予約はお電話(0798-66-2233)で承っています。初診の流れとお持ちいただくものは、受診案内をご覧ください。

このページの執筆者

窪田純久(くぼたクリニック院長・医学博士/日本甲状腺学会認定甲状腺専門医・評議員)
窪田創大(医師・医学博士/日本甲状腺学会認定甲状腺専門医、日本内分泌学会専門医・指導医、日本糖尿病学会専門医)

院長・窪田純久は、「バセドウ病治療ガイドライン2019」の作成委員と、日本甲状腺学会臨床重要課題「潜在性甲状腺機能異常症の診断と治療の手引き(妊娠編)」の妊娠班の班員を務めました。以前、抗甲状腺薬を中止した後に甲状腺の検査値が一時的に悪化しても、薬を再開せず正常化する例があることを報告しました。その後の前向き研究では、110人のうち68人が追跡期間中に薬を再開せずに済み、その68人中28人(41.2%)に一過性の変化がみられました(論文と院長による解説)。

院長は、甲状腺を専門としない医師に向けた専門書『やさしく解説 甲状腺疾患の診断と治療』(南江堂、改訂第2版・2025年)も執筆しています。

  • 執筆した医師の経歴などがある医師紹介はこちら
  • 院長自身による日本語の解説をつけた英文論文18編はこちら

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