メニュー

亜急性甲状腺炎について

亜急性甲状腺炎とは

亜急性甲状腺炎は、ウイルス感染が引き金となって甲状腺に炎症が起こる疾患です。首の痛みと発熱を特徴とし、炎症によって甲状腺ホルモンが血液中にもれ出すため、一時的に甲状腺機能亢進症の症状が現れます。多くの場合、3ヶ月程度で自然に回復します。

症状

甲状腺が痛くなる病気です。首の前が痛み、おさえたり、ものを飲み込んだりするときに痛みを感じます。痛みは右から左へというように移動することもあります。痛みと同時に甲状腺ホルモンが上がり、心臓がどきどきする、汗をたくさんかく、手がふるえる、体重が減る、暑がりになるといった症状が出ます。発熱することもあり、ときには38℃を越えます。

原因

甲状腺に炎症がおこるために甲状腺が痛み、熱が出ます。甲状腺がこわれて甲状腺の中にたまっていた甲状腺ホルモンが血液中にもれ出します。ウイルス感染が引き金になっているのではないかと考えられていますが、まだはっきりしていません。

診断

血液の中の甲状腺ホルモン(FT4, FT3)と甲状腺刺激ホルモン(TSH)を調べます。また甲状腺を働かせる抗体(TRAb)とCRP(炎症反応)を調べます。超音波検査(エコー)で甲状腺の炎症像を調べます。この病気ではTRAbの値は低く、CRPの値は高くなります。エコーでは甲状腺内部が炎症のため黒く写ります。

治療

痛みや炎症の程度が軽いときには消炎鎮痛剤(ロキソニンなど)を使って経過をみます。痛みや炎症が強いときには少量のステロイドホルモン剤を内服します。

経過

この病気は3ヶ月間程度で自然になおる病気です。しかし症状がひどいときは普通に生活をすることが難しくなりますのでステロイドによる治療を受けた方が良いでしょう。炎症がなおったあとに一時的に甲状腺機能低下症になることがあります。なおったあとに甲状腺ホルモンを測定することが大切です。

当院院長はステロイドによる亜急性甲状腺炎の治療法に関する研究論文をThyroid誌に発表し、アメリカ甲状腺学会誌にも掲載されました。院長の著書・論文一覧はこちら

← 甲状腺疾患について(一覧)に戻る

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME